
Shopifyストアの運営で、繰り返しの業務に時間を取られていませんか?注文の確認、在庫の管理、顧客対応など、手作業で行うと手間がかかる業務は多くあります。こうした作業をもっと効率化できたら…と思うことは少なくないでしょう。
「Shopify Flow」を活用すれば、手間のかかる業務を自動化することでそのような課題を解決し、ストア運営をよりスムーズに進めることができます。
本記事では、Shopify Flowの基本やメリット、導入方法、具体的な使い方まで詳しく解説し、また、初めてShopify Flowを使う方でもすぐに活用できるよう、テンプレートを使った簡単な設定方法から、ゼロからワークフローを作成する方法まで、わかりやすく紹介していきます。
💡Shopify Flowの具体的なサンプルについて知りたい方は、以下の記事も参考になりますので、ぜひご一読ください。
- Shopify Flow徹底解説:不正注文を自動検知!特定顧客からの大量注文を通知するワークフローを構築しよう - ROUTE06 Professional Services
- Shopify Flow徹底解説:ログ出力を使いこなして複雑なワークフローを構築しよう! - ROUTE06 Professional Services
- 【Shopify】Flowサンプル:B2B注文の請求書を複数のメールアドレスに送信する - ROUTE06 Professional Services
💡本サイトでは他にも役に立つ情報を随時発信していきます!ページ下部の「メールマガジン登録」フォームより、ぜひご登録ください。
Shopify Flowの概要
Shopify Flowは、Shopify上での業務を自動化できる強力なツールです。日々のストア運営では、注文管理、顧客対応、在庫管理などの繰り返し作業が発生しますが、手動で行うと時間がかかり、ミスも発生しやすくなります。Shopify Flowを活用することで、これらの業務を自動化し、効率的にストアを運営することが可能になります。
このツールは「トリガー」「条件」「アクション」の3つの要素を組み合わせてワークフローを構築します。例えば、「在庫が一定数以下になったら、自動で管理者に通知を送る」といった設定が簡単にでき、ノーコードで操作できるため、プログラミングの知識がなくてもストアに合わせたワークフローを導入できます。
Shopify Flowは、注文処理の迅速化、マーケティング施策の自動実行、不正注文の検知など、さまざまな業務に適用可能です。あらゆる業務の自動化を進めたい事業者にとって、ShopifyでのEC運営においては必須ツールと言えるでしょう。
Shopify Flowのメリット
Shopify Flowを活用すると、ストア運営の効率が飛躍的に向上します。ここでは、具体的なメリットをいくつか紹介します。
1.業務の自動化で時間を節約
日々のストア運営では、注文処理、顧客対応、在庫管理などの作業が発生します。これらを手作業で行うと時間がかかりますが、Shopify Flowを使えば、例えば「注文金額が一定額を超えた顧客に自動でクーポンを送る」「特定の商品が売り切れたら自動で通知を送る」といったルールを設定するだけで、業務を自動化できます。これにより、スタッフの負担を軽減し、より重要な業務に集中できるようになります。
2.ヒューマンエラーを防止
手作業で行う業務では、ミスが発生することがあります。しかし、Shopify Flowを使えば、一度ルールを設定するだけで、確実に同じ条件・手順で業務が処理されるため、入力ミスや対応漏れなどのヒューマンエラーを減らすことができます。特に、在庫管理や支払い確認などの正確性が求められる業務において、大きなメリットがあります。
3.ノーコードで簡単に設定可能
Shopify Flowは、プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップでワークフローを作成できるため、専門的なスキルがなくてもすぐに導入できます。また、多くのテンプレートが用意されており、目的に応じた自動化を簡単に設定できます。例えば、「注文がキャンセルされた際に在庫を自動調整する」といったテンプレートを活用すれば、すぐに運用を開始できます。
4.外部アプリと連携し、より高度な自動化が可能
Shopify Flowは一部の外部アプリとも連携できるため、さらに便利なワークフローを作成できます。「Slackと連携して、特定の注文が発生した際にチームへ通知する」「Google Sheetsと連携し、注文データを自動でスプレッドシートに記録する」といった高度な自動化も可能で、ストアの運営をさらに効率化できます。
5.マーケティング施策の自動実行
Shopify Flowを活用すると、顧客ごとに適切なマーケティング施策を自動で実行できます。「リピーターの顧客に自動で割引コードを送信する」「購入頻度が低い顧客にリマインドメールを送る」といった施策を設定することで、売上向上や顧客満足度の向上につなげることができます。
6.スケーラブルな運用が可能
ストアの規模が拡大するにつれて、管理するデータや業務の量も増えていきます。しかし、Shopify Flowを導入すれば、業務の負担を増やすことなく、スムーズにスケールアップできます。特に、多くの商品を扱うECサイトや、B2B向けの大規模ストアにとって、運営コストを抑えながら業務を最適化できるのは大きなメリットです。
このように、Shopify Flowを活用することで、業務の効率化、エラーの削減、マーケティングの強化など、多くのメリットを享受できます。
導入方法
Shopify Flowは、Shopifyの無料アプリとして提供されており、利用を開始するには以下の手順でインストールします。
1.Shopify管理画面にログイン後、メニュー「アプリ」から "flow" で検索
検索バーに "flow" と入力して、Shopify Flowを検索します。
2.アプリ Shopify Flow の詳細ページから「インストール」をクリック
以下がShopify Flowの詳細ページです。「インストール」をクリックして、アプリをインストールします。
https://apps.shopify.com/flow?locale=ja
これでインストール完了です。
なお、Shopify Flowはベーシック、スタンダード、プレミアム、またはShopify Plusいずれかのプランに加入していれば、すべての国で利用可能となっています(UIは英語表記となっています)。
テンプレートからワークフローを作成する
Shopify Flowには、すぐに使えるワークフローテンプレートが多数用意されており、これを活用することで、手軽に自動化を始めることができます。特に初めてFlowを使う場合は、テンプレートを活用することで、どのようにワークフローを組み立てるのかを学ぶこともできます。
テンプレートの選択方法
Shopify Flowの管理画面では、さまざまな業務に対応したテンプレートが提供されています。以下の手順でテンプレートを選択し、カスタマイズ可能です。
1.Shopify管理画面のメニュー「アプリ」から「Flow」を開き、「ワークフローを作成」をクリック
2.「テンプレートを閲覧」 を選択
3.表示された一覧の中からテンプレートを選択
代表的なワークフローテンプレート
Shopify Flowのテンプレートには、以下のようなよく使われるワークフローが含まれています。
在庫通知
在庫が一定数以下になったら管理者にメールで通知。
高額注文のアラート
注文金額が設定した閾値を超えたら、Slackやメールで通知。
リピーター顧客への特典提供
3回以上購入した顧客に割引クーポンを自動送信。
不正注文の検出
高額注文かつ異常な配送先の場合、管理者に警告を送信。
これらのようなテンプレートを活用することで、一般的な業務を簡単に自動化できます。
イチからワークフローを作成する
テンプレートを利用せずにワークフローを作成することも可能です。ワークフローを作成する場合、Shopify Flowの基本的な構成要素を理解しておくことが重要になります。Shopify Flowのワークフローは、トリガー・条件・アクションの3つの要素から構成され、これらを組み合わせて自動化のルールを設定します。
ワークフロー作成の基本
1.トリガーを設定する
トリガーとは、ワークフローを開始するきっかけとなるイベントです。例えば、「新しい注文が発生したとき」や「在庫が減少したとき」などがトリガーとして設定できます。
2.条件を追加する
条件は、トリガーが発生した際にワークフローを実行するかどうかを判断するためのルールです。例えば、「注文金額が一定額以上の場合のみ実行」など、特定の条件を設定できます。
3.アクションを設定する
アクションは、トリガーと条件が満たされた際に実行される具体的な操作です。例えば、「顧客にメールを送信する」や「在庫を更新する」などのアクションを設定できます。
具体的なワークフロー例
在庫管理者への自動通知
在庫が一定の水準を下回ったときに、在庫管理者に自動的に通知を送るワークフローです。
1.トリガー:「在庫数量が更新されたとき」を選択
トリガーを選択する際は、以下のドキュメントを参考にし、目的と合致するトリガーのキーワードを検索にかけるとよいです。
Shopify Flowのトリガー · Shopify ヘルプセンター
2.条件:「在庫が5個以下になった場合」を設定
条件については以下のドキュメントが参考になります。
Shopify Flowの条件 · Shopify ヘルプセンター
条件に使うデータフィールドの選定がやや難しいですが、こちらも検索をうまく使いながら目的に合致するデータフィールドを使うと良いでしょう。
3.アクション:「メール通知を送信」を選択し、在庫管理者のメールアドレスを入力
アクションに関するドキュメントは以下です。
Shopify Flowのアクション · Shopify ヘルプセンター
Liquidを使ったカスタマイズ
Shopify Flowをさらに効果的に活用するために、Liquidの基礎を理解しておくと便利です。このセクションでは、Liquidの使い方について具体的に説明します。
Liquid変数の基本
Liquidは、Shopifyでデータを動的に操作・表示するためのテンプレート言語です。Flow内でLiquid変数を使用することで、ワークフロー内で柔軟にデータを処理できます。
変数の挿入方法
Flowのアクション内でテキストフィールドがある場合、{{ }}
の中に変数を記述することで、その場所に対応するデータが挿入されます。例えば、注文番号を表示したい場合は、{{ order.name }}
と記述します。これにより、自動送信するメールなどに動的な情報を組み込むことができます。
よく使われるLiquid変数
{{ order.name }}
: 注文番号を表示します。{{ customer.email }}
: 顧客のメールアドレスを表示します。{{ product.title }}
: 商品名を表示します。
これらの変数を使うことで、顧客や注文に関する情報を自動化されたアクション内で簡単に活用できます。
条件分岐とLiquidタグの活用
Liquidでは、条件分岐や繰り返し処理を行うためのタグが用意されています。これを使うことで、より高度なカスタマイズが可能になります。
条件分岐
例えば、注文金額が一定額以上の場合に特定のメッセージを追加する、といったことが可能です。
{% if order.total_price > 10000 %}
高額ご購入ありがとうございます!
{% else %}
ご購入ありがとうございます。
{% endif %}
このように、{% if %}
タグを使用することで、特定の条件に基づいたメッセージやアクションをカスタマイズできます。
繰り返し処理
顧客が購入したすべての商品名をリストアップする場合などには、{% for %}
タグを使用します。
{% for item in order.line_items %}
- 商品名: {{ item.title }}
{% endfor %}
これにより、注文内のすべての商品名を自動でリスト化し、通知メールなどに含めることができます。
より詳細なLiquidに関するドキュメントは以下になります。
Shopify FlowのLiquid変数 · Shopify ヘルプセンター
Shopify FlowでLiquidを活用した具体的な事例
Liquid変数を使うことで、Shopify Flowでの自動化がさらに強力になります。ここでは、具体的な活用例を紹介します。
例1: 注文確認メールのカスタマイズ
注文確認メールをカスタマイズし、顧客に対して購入内容の詳細を送信することができます。例えば、購入金額が一定以上の場合に特別なメッセージを追加するなど、よりパーソナライズされたメールを送ることが可能です。
例2: 顧客セグメントごとのフォローアップ
顧客の注文回数に応じて異なるフォローアップメールを送信することができます。新規顧客にはウェルカムメールを、リピーターには感謝の気持ちを込めた割引クーポンを送る、といった設定が可能です。
まとめ
Shopify Flowを活用すれば、日々の業務を自動化し、ストア運営の負担を大幅に軽減できます。特に、注文管理や在庫管理、顧客対応などの繰り返し発生する作業を自動化することで、人的ミスを減らし、業務効率を向上させることが可能になります。
本記事では、Shopify Flowの基本から、導入方法、テンプレートを活用したワークフロー作成、そしてゼロからのカスタマイズまで詳しく解説しました。最初はテンプレートを使いながら、小さな業務の自動化から始めてみるのがおすすめです。
「業務を効率化したい」「自動化に興味はあるが、どこから手をつけていいかわからない」という方も、まずはShopify Flowをインストールし、簡単なワークフローを試してみましょう。少しずつ活用範囲を広げることで効果的にShopify Flowを活用できるようになるはずです。
💡本サイトでは他にも役に立つ情報を随時発信していきます!ページ下部の「メールマガジン登録」フォームより、ぜひご登録ください。