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【Shopify】業務効率化の第一歩!使うなら知っておきたいFlowの基礎知識

公開日

2024.12.04

【Shopify】業務効率化の第一歩!使うなら知っておきたいFlowの基礎知識のサムネイル

Shopifyでの業務運用に困ったことはありませんか?特に、日々の作業に追われて手動での対応が多く、効率化を図りたいと考えている方は多いのではないでしょうか。そんな課題を解決するのが「Shopify Flow」です。過去の記事でShopify Flowの概要とその可能性について触れましたが、今回はより具体的に、Shopify Flowを使い始める方が実際にどう使えばよいのか、その手順をわかりやすく解説します。この記事を読めば、日々の業務をスムーズにし、ビジネスを前進させるための第一歩を踏み出すことができるはずです。

Shopify Flowでワークフローを作成する方法

Shopify Flowのワークフローは、トリガー・条件・アクションの3つの要素から構成されます。このセクションでは、ワークフローの作成手順について詳しく説明します。

ワークフロー作成の基本

1.トリガーを設定する
トリガーとは、ワークフローを開始するきっかけとなるイベントです。例えば、「新しい注文が発生したとき」や「在庫が減少したとき」などがトリガーとして設定できます。

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2.条件を追加する
条件は、トリガーが発生した際にワークフローを実行するかどうかを判断するためのルールです。例えば、「注文金額が一定額以上の場合のみ実行」など、特定の条件を設定できます。

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3.アクションを設定する
アクションは、トリガーと条件が満たされた際に実行される具体的な操作です。例えば、「顧客にメールを送信する」や「在庫を更新する」などのアクションを設定できます。

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具体的なワークフロー例

在庫管理者への自動通知

在庫が一定の水準を下回ったときに、在庫管理者に自動的に通知を送るワークフローです。

1.トリガー:「在庫数量が更新されたとき」を選択

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トリガーを選択する際は、以下のドキュメントを参考にし、目的と合致するトリガーのキーワードを検索にかけるとよいです。
Shopify Flowのトリガー · Shopify ヘルプセンター

2.条件:「在庫が5個以下になった場合」を設定

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条件については以下のドキュメントが参考になります。
Shopify Flowの条件 · Shopify ヘルプセンター
条件に使うデータフィールドの選定がやや難しいですが、こちらも検索をうまく使いながら目的に合致するデータフィールドを使うと良いでしょう。

3.アクション:「メール通知を送信」を選択し、在庫管理者のメールアドレスを入力

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アクションに関するドキュメントは以下です。
Shopify Flowのアクション · Shopify ヘルプセンター

Liquidを使ったカスタマイズ

Shopify Flowをさらに効果的に活用するために、Liquidの基礎を理解しておくと便利です。このセクションでは、Liquidの使い方について具体的に説明します。

Liquid変数の基本

Liquidは、Shopifyでデータを動的に操作・表示するためのテンプレート言語です。Flow内でLiquid変数を使用することで、ワークフロー内で柔軟にデータを処理できます。

変数の挿入方法

Flowのアクション内でテキストフィールドがある場合、{{ }}の中に変数を記述することで、その場所に対応するデータが挿入されます。例えば、注文番号を表示したい場合は、{{ order.name }}と記述します。これにより、自動送信するメールなどに動的な情報を組み込むことができます。

よく使われるLiquid変数

  • {{ order.name }}: 注文番号を表示します。
  • {{ customer.email }}: 顧客のメールアドレスを表示します。
  • {{ product.title }}: 商品名を表示します。

これらの変数を使うことで、顧客や注文に関する情報を自動化されたアクション内で簡単に活用できます。

条件分岐とLiquidタグの活用

Liquidでは、条件分岐や繰り返し処理を行うためのタグが用意されています。これを使うことで、より高度なカスタマイズが可能になります。

条件分岐

例えば、注文金額が一定額以上の場合に特定のメッセージを追加する、といったことが可能です。

{% if order.total_price > 10000 %}
  高額ご購入ありがとうございます!
{% else %}
  ご購入ありがとうございます。
{% endif %}

このように、{% if %}タグを使用することで、特定の条件に基づいたメッセージやアクションをカスタマイズできます。

繰り返し処理

顧客が購入したすべての商品名をリストアップする場合などには、{% for %}タグを使用します。

{% for item in order.line_items %}
  - 商品名: {{ item.title }}
{% endfor %}

これにより、注文内のすべての商品名を自動でリスト化し、通知メールなどに含めることができます。

より詳細なLiquidに関するドキュメントは以下になります。
Shopify FlowのLiquid変数 · Shopify ヘルプセンター

Shopify FlowでLiquidを活用した具体的な事例

Liquid変数を使うことで、Shopify Flowでの自動化がさらに強力になります。ここでは、具体的な活用例を紹介します。

例1: 注文確認メールのカスタマイズ

注文確認メールをカスタマイズし、顧客に対して購入内容の詳細を送信することができます。例えば、購入金額が一定以上の場合に特別なメッセージを追加するなど、よりパーソナライズされたメールを送ることが可能です。

例2: 顧客セグメントごとのフォローアップ

顧客の注文回数に応じて異なるフォローアップメールを送信することができます。新規顧客にはウェルカムメールを、リピーターには感謝の気持ちを込めた割引クーポンを送る、といった設定が可能です。

まとめ

この記事では、Shopify Flowを使った具体的なワークフローの作成方法に加え、Liquid変数を使ったカスタマイズについて詳しく解説しました。Liquidを使うことで、より柔軟でパーソナライズされた自動化が可能になります。この記事を参考に、Shopify FlowとLiquidを駆使して業務の効率化を進めていきましょう。