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Shopifyでの領収証発行方法とおすすめアプリ

公開日

2024.11.20

Shopifyでの領収証発行方法とおすすめアプリのサムネイル

Shopifyでの領収証・納品書管理の基本

Shopifyは、オンラインビジネスを円滑に運営するための多機能なプラットフォームですが、標準では領収証や納品書の発行を効率化するツールは限定的です。これらの文書は、顧客との信頼構築に役立つだけでなく、税務や法的要件を満たすためにも不可欠です。日本市場では、領収証発行は特に重要な商習慣とされており、その欠如は顧客の不満を引き起こす可能性があります。そのため、Shopify内でこれらを適切に管理する方法を理解し、最適なツールを導入することが鍵となります。

領収証発行の具体的な方法

Shopifyでオンラインストアの領収証を発行する方法は、基本機能を活用した手動対応と専用アプリの導入による自動化の2つに大別できます。以下に、手順と各方法の詳細を解説します。

Shopifyの基本機能を利用して領収証を発行する方法

1. 管理画面から注文データを確認

  • Shopify管理画面にログイン。
  • 「注文」メニューを選択し、発行したい領収証に対応する注文を選択。
  • 注文詳細画面で、顧客情報や注文内容を確認します。

2. 領収証のフォーマットを作成

Shopify標準機能では、PDF形式の領収証テンプレートは提供されていません。そのため、以下のような方法で対応します。

  • 明細書発行機能を拡張する方法
    • Shopifyには領収書ではなく「明細書」の発行機能が提供されており、このフォーマットを編集することで領収書に必要な項目を記載することができます。
    • 変更する場合は、[配送と配達] 設定の [明細表] セクションで [編集] をクリックします。ただしShopifyが提供するテンプレート言語のLiquidおよびHTML/CSSに関する専門知識の理解が必要です。
    • 詳細は公式ヘルプを参照されてください。

Capture

  • 手動で領収証を作成する方法
    • 注文情報を基に、手動で領収証フォーマットを作成(WordやExcelなど)。
    • 金額、宛名、但し書き、発行日を記載します。
    • 必要に応じて署名や社印を追加。

3. 顧客に送信

  • PDF形式に変換した領収証をメールに添付して顧客に送信します。
  • 顧客には、送信の旨を確認するメールを事前に送ることでトラブルを回避します。

専用アプリを利用して領収証を発行する方法

Shopifyアプリを活用すると、領収証発行の効率が大幅に向上します。以下は主要なアプリとその使用手順です。

1. Order Printer Proの使用

Order Printer Proは、領収証や納品書を自動生成・送信できる人気アプリです。

手順

  • ShopifyアプリストアからOrder Printer Proをインストール。
  • アプリ内で提供されているテンプレートをカスタマイズ(ブランドロゴや社名、宛名フォーマットの調整)。
  • アプリが注文情報を自動取得し、顧客ごとの領収証をPDF形式で生成。
  • 生成されたPDFを一括印刷するか、顧客に自動送信(設定で切り替え可能)。

特徴

  • カスタマイズ可能なデザイン。
  • 一括印刷機能により、大量注文に対応。
  • 顧客が直接ダウンロードできるリンクを提供することも可能。

参考

2. Quick Order Printer かんたん帳票出力の使用

Quick Order Printerは、日本市場に適した領収証や納品書の作成に特化したアプリです。

手順

  • ShopifyアプリストアからQuick Order Printerをインストール。
  • 日本の法的要件(消費税やインボイス制度)に対応したフォーマットを選択。
  • 顧客情報や注文内容を自動的に反映させた帳票を作成。
  • PDF形式で保存し、メール送信や一括印刷が可能。

特徴

  • 社印やロゴの登録が可能。
  • 出荷伝票用CSVデータも作成できるため、配送業務と連携。
  • 直感的な操作性で初心者でも簡単に利用可能。

参考

領収証発行時の注意点と法的要件

日本市場における領収証発行には、以下の要件を遵守する必要があります。

  • 宛名: 領収証には必ず宛名を記載します。「上様」などの記載も許容されますが、ビジネス間の取引では具体的な名称が求められることが多いです。
  • 金額: 金額は税込み価格を明記し、必要に応じて内訳(税率や税額)も記載します。
  • 但し書き: 購入内容を特定するための記載が求められます。「商品代として」や「サービス提供代として」など、明確な但し書きが必要です。
  • 発行日: 発行日を記載することで、税務書類としての有効性が保証されます。

また、電子領収証の場合、顧客が受け取れる環境を整えていることを確認する必要があります。メールによる送信やクラウドへのアップロードは一般的ですが、PDF形式などで提供することでトラブルを回避できます。

Shopify運営者へのアドバイスと次のステップ

領収証発行を効率化するためには、まずビジネスの規模や運営体制に応じたアプリの選定が重要です。導入後は、次のステップを実施してください。

  • 運用フローの見直し: 新しいツールを導入することで業務フローが変わる場合があります。現行の運用手順と新しいツールを統合し、効率性を最大化します。
  • 顧客フィードバックの収集: 顧客が領収証に満足しているか、改善点があるかを把握するためにフィードバックを求めましょう。
  • 法的要件の確認: 消費税率や電子帳簿保存法など、関連する法令が変更される場合に備えて定期的にチェックします。

これらのアプローチを採用することで、顧客満足度を向上させるとともに、法的リスクを軽減することができます。

Shopify Plusを活用したご相談はこちらへお問い合わせください。

参考文献

著者:ROUTE06 Research Team
#Shopify