
近年、Salesforce Commerce CloudからShopifyへの移行を進める企業が増えています。 移行の背景としては、Shopifyの高いコンバージョン率、総所有コストの低さなどが影響しています。
2023年、世界3大コンサルティング会社の1社の調査によると、ShopifyのチェックアウトプロセスはSalesforce Commerce Cloudに比べてコンバージョン率が36%高く、総所有コストが35%削減されることが報告されています。
本記事では、Salesforce Commerce CloudとShopifyを比較します。
※参照元:https://www.shopify.com/jp/compare/shopify-vs-salesforce-commercecloud
コンバージョン最適化のために設計されたチェックアウト機能
Shopifyのチェックアウトは、コンバージョン最適化のために設計されており、例えば以下機能が備わっています。
- ページの読み込みや購入手続きが素早く行えるように設計されている
- Apple PayやGoogle Payなどの電子決済サービスと簡単に連携でき、スムーズに支払いができる
- フォントやボタンの色、クーポンの割引ルールなどを、専門的なプログラミングなしで簡単に変更できる
特に Shop PayはSalesforce Commerce Cloudにはない機能であり、会員登録なしの商品購入と比較して、コンバージョンを最大50%向上させることができます。
一方、Salesforce Commerce Cloudではチェックアウトのカスタマイズには開発者の介入が必要であり、時間とコストがかかる傾向があります。
事例としては、救命・防護ウェアブランドのMustang Survivalは、Salesforce Commerce CloudからShopifyへ移行後、コンバージョン率が172%向上したといいます。
※参照:Mustang Survival migrated to ensure it had a robust ecommerce platform to power global growth
総所有コストとライセンスモデル
ライセンスと運用コスト
Salesforce Commerce Cloudは売上高に対する課金モデル(1〜2%、詳細は要問い合わせ)を採用しており、大規模な事業者ほど負担が増加します。一方、Shopify Plus は月額2,300ドル(1年契約の場合、月額2,500ドル)からの固定料金で提供されており、以下などの機能が備わっています。
- B2B機能など専用アプリやチャネルへのアクセス
- 複数ストアの運営
- 高度なAPIアクセス
- 最大50のマーケット追加
※参照:
事例としては、婦人服ブランドのNYDJはShopifyへ移行後に総所有コストを65%削減し、代わりにマーケティング投資に再分配したといいます。
※参照:NYDJ increased innovation while reducing platform costs 65%
開発と保守コスト
Salesforce Commerce Cloudは、高度なカスタマイズや大規模なECサイト向けの機能を提供していますが、専門的な開発者の確保や独自技術の習得が必要となり、開発および保守コストが高くなる傾向があります。一方、Shopifyは、Liquidという比較的習得しやすいテンプレート言語や豊富なアプリエコシステムを備えており、比較的低コストでの開発と保守が可能です。
まとめ
ECプラットフォームの選定は、事業の成長性や運用コストに大きく影響を及ぼします。Shopifyはコンバージョン率の向上や総所有コストの削減に優れた選択肢となる一方、Salesforce Commerce Cloudは大規模なカスタマイズを前提とする事業者に適しています。自社のビジネスモデルや運用リソースを考慮し、最適なプラットフォームを選択することが重要です。
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