SHARE
  1. Top
  2. ブログ一覧
  3. 単品通販で目指すコンバージョン率とは?平均値・改善事例・戦略から考える
Eコマース

単品通販で目指すコンバージョン率とは?平均値・改善事例・戦略から考える

公開日

2025.02.27

更新日

2025.02.27

SHARE
単品通販で目指すコンバージョン率とは?平均値・改善事例・戦略から考えるのサムネイル

単品通販/単品リピート通販ビジネスでは、サイト訪問者をどれだけ購入に結び付けられるかを示すコンバージョン率(CVR:Conversion Rate)が重要な指標です。自社サイトのCVRが業界平均と比べて高いのか低いのか、どの程度を目標にすべきか悩む方も多いでしょう。本記事では、単品通販における平均的なコンバージョン率の最新データを踏まえて目標値の考え方を解説します。さらに、Shopifyを活用した具体的なCVR改善事例や、CVRを向上させるためのUI/UX最適化・広告戦略・リテンション施策などのポイント、そして日本市場と海外市場の比較データについても紹介します。

単品通販における平均コンバージョン率はどのくらい?

まずは単品通販サイトのコンバージョン率の平均値を把握しましょう。たとえばShopify公式ブログでは、業界のリーダーによれば、ECサイトのCVRは平均2.5~3%と紹介されています。

※参照:What’s a Good Average Ecommerce Conversion Rate in 2025? - Shopify

一方で、Shopifyの分析サービスLittleDataによる数百のShopifyストア調査では平均CVRは1.4%と報告されています。この調査によれば、3.2%を超えれば上位20%、4.7%を超えれば上位10%という非常に優秀な水準とされています。つまりCVR3%超えは一つの高い目安と言えるでしょう。

以上をまとめると、単品通販サイトの平均CVRはおおむね2~3%台と考えてよいでしょう。ただしデータの取得方法や対象によって若干異なります。重要なのは、現状CVRを踏まえて自社に合った目標値を設定することです。

Shopifyを活用した単品通販のCVR改善事例

次に、Shopifyを利用して単品通販サイトのコンバージョン率を改善した具体的な事例を見てみましょう。Shopifyは柔軟なサイト構築と改善のスピードで定評があり、単品通販ビジネスにも適しています。既存の専用通販システムではページ改修に専門知識や時間がかかることが多いですが、Shopifyなら圧倒的な速さでページ改善が可能です。ページ改善のスピードは売上直結の重要ポイントであり、この点は単品通販においてShopifyを活用する大きな優位性と言えます。

※参照:単品通販ECの成功に欠かせない素早いページ改善とCRM Shopify活用で健全なEC運営を始めよう (1/3)|ECzine(イーシージン)

具体例として、ある化粧品D2Cブランドのケースを紹介します。自社ブランド「YOU TOKYO」を運営する企業では、Shopify向けのフォーム一体型ランディングページを導入しました。これは商品紹介から注文完了までを1ページで完結できるようにした施策で、購入フォームをLP内に直接埋め込むことでユーザーの入力負担を減らす狙いがあります。導入の結果、フォーム一体型LP導入前後でCVRがおよそ4ポイント改善したといいます。従来、商品LPからカート画面・決済画面へ遷移する過程で離脱が発生していましたが、1ページ完結にすることで離脱ポイントを削減できたことが奏功しています。

※参照:〖Shopify×フォーム一体型LP〗単品通販のランディングページでCVRを4%向上させた事例とは? - Mikawaya blog

また、Shopifyアプリの活用による改善も見逃せません。上記のフォーム一体型LPのように、Shopifyにはサードパーティ製の便利なアプリが豊富で、コード知識がなくてもLP最適化やUI改善が可能です。事実、Shopify利用サイトではページ構成やEFOの微調整を繰り返しやすく、それがCVR向上につながったケースが増えています。ShopifyならこうしたPDCAサイクルを高速で回せるため、単品通販でも小さな改善の積み重ねでCVRを底上げしやすいのです。

コンバージョン率を向上させるための基本戦略

では、単品通販においてコンバージョン率を高めるには具体的にどんな戦略が有効でしょうか。ここではUI/UXの最適化、広告・マーケティング戦略、リテンション施策の観点から基本的なポイントを整理します。

UI/UXの最適化で離脱を減らす

ユーザーがスムーズに購入できるようサイトの使い勝手を高めることはCVR向上の基本です。まず、自社の商品やサービスの独自の価値提案(バリュープロポジション)を明確に打ち出すことが重要です。単品通販では取り扱い商品が絞られている分、その商品の魅力や他にはない強みを一目で伝える必要があります。「この商品が何で、なぜ、今、あなたに必要なのか」がページを開いた瞬間に伝わるよう、キャッチコピーやビジュアルを工夫しましょう。

次に、購入までのユーザー体験から「摩擦(Friction)」を減らすことです。例えば入力フォームが複雑だったり、決済ステップが多かったりすると途中で諦められてしまいます。前述のフォーム一体型LPのように購入フローを簡潔にする施策は非常に効果的です。入力フォーム自体も、項目を可能な限り最小限に絞りつつ、自動入力機能やリアルタイムのエラーチェックを導入する(これがEFOの考え方です)ことでストレスなく完了できるようにしましょう。不要な手順や不明点が一つあるだけでCVRは大きく低下し得ます。

※参照:

また、新規の顧客が感じる不安要素を取り除くことも欠かせません。単品通販サイトは知名度が低い新興ブランドである場合も多く、ユーザーは「本当に大丈夫な商品かな?」と半信半疑です。その不安を和らげるために、返品保証や返金ポリシーを明記したり、実際の購入者レビューや評価を掲載したりすると効果的です。社会的証明となるレビューや、医師・専門家のお墨付きがあるとなお信頼感が増します。商品詳細だけでなく、「会社概要」「特定商取引法に基づく表示」といった情報もきちんと整備し、ユーザーに安心材料を提供しましょう。

さらに、カート離脱率を下げる工夫もCVR直結の施策です。カートに商品が入ったのに購入完了に至らないケースを減らすため、送料や手数料などの費用を事前に明示し、驚きのないようにします。会員登録の強制はハードルになるためゲスト購入オプションを設けることも有効です。もしユーザーが離脱しても、リマーケティング広告やカゴ落ちメールで購入を後押しするフォローアップも忘れずに行いましょう。

広告戦略とマーケティングで質の高い流入を獲得

CVRを改善するもう一つの側面は、サイトに訪れるユーザーの質を高めることです。極端な話、購入する意欲が全く無い層が多数訪れていてはCVRは上がりません。そこで広告や集客施策でターゲットを精緻に絞る戦略が重要になります。自社の想定するペルソナと実際に流入しているユーザー属性にズレがないかを分析し、無駄な集客コストを抑えつつ「買う可能性が高い人」にリーチしましょう。

※参照:CVRを上げる方法や平均値についてわかりやすく解説│10の改善策

具体的な施策としては、検索広告やSNS広告のターゲティング条件を最適化し、単品通販の商品に関心を持ちそうな層にだけ配信することが挙げられます。また、LPや広告クリエイティブの訴求内容をユーザーの購買フェーズに合わせて変えることも有効です。たとえばまだ課題認識段階のユーザーには問題提起型のコンテンツを見せ、購入直前のユーザーにはクーポン提示や緊急性を訴えるなど、AIDMAモデルを意識したアプローチで適切なメッセージを適切なタイミングで届ける工夫をします。

また、広告経由のCPAの最適化もCVR向上と切り離せません。単品通販では初回購入は広告費や原価を差し引くと赤字覚悟というケースも多く、広告費を1件あたり少しでも安くする努力が重要とされています。CVRが上がれば同じ予算でより多くのコンバージョンが得られ、広告の費用対効果が高まります。そのため広告担当者はランディングページ最適化(LPO)やクリエイティブ改善などCVRを上げる施策を重要視しています。実際、コンバージョンデータを蓄積すれば広告配信の機械学習が進みCPAが改善するため、CVR改善→広告効率化→さらなるCVR改善という好循環も生まれます。

リテンション施策でLTVを最大化する

単品リピート通販の特徴として、一度顧客になった人に繰り返し買ってもらうことで利益を上げるLTV(顧客生涯価値)重視のモデルがあります。初回のCVRを上げることは重要ですが、同時にリピート率や継続課金をいかに高めるかも長期的な収益には欠かせません。むしろ初回購入時は広告費投入による赤字を掘ってでも顧客を獲得し、その後の定期購入で回収するビジネスモデルが多いでしょう。そのため「一度買って終わり」ではなく、継続購入につながる仕掛けを施すことがCVR改善策の一環として重要となります。

具体的には、定期購入コースやサブスクリプションモデルの提案が代表的です。初回購入時に定期コースに申し込むと割引や特典がある仕組みにすれば、ユーザーにとってお得感がありコンバージョンしやすくなりますし、その後のリピートも確保できます。ただし初回でハードルが高いと感じさせないため、「初回お試しセット」を用意して低価格で試せるようにするのも有効です。本命商品が高額な場合でも、まず少量で安価なお試し商品を入口として提供すれば、ユーザーは気軽に購入を決断しやすくなります。例えば通常1ヶ月分9,800円の商品でも、初回限定で1週間分1,000円送料無料といったオファーにすることでぐっとハードルを下げ、CVRを上げる可能性が上がります。ただし、景品表示法など法律観点には十分注意を払いましょう。

リテンション施策としては他にも、メルマガやLINE等でのフォローアップ、購入者限定のクーポン配布、定期コース継続者へのプレゼントといったCRM施策が考えられます。これらは直接的には初回CVRには影響しませんが、「どうせ続けるなら今申し込んだ方がトク」とユーザーに思わせる要素になるため、結果的に初回コンバージョンを押し上げる効果があります。

まとめ

単品通販(単品リピート通販)におけるコンバージョン率の目標値について、平均データから改善施策まで幅広く解説しました。平均CVRは約2~3%前後とされますが、自社の目標は単純な平均値ではなく事業計画に即した数値を設定することが重要です。 幸い、CVRは改善可能な指標です。継続的に改善を行なって、自社事業を成長させましょう。

弊社ROUTE06は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するプロフェッショナルチームです。業務フローを起点とした徹底した業務分析、高品質な要件定義、独自ツールを活用した短期間での成果物提供を通じて、実際に業務で使えるシステムを提供しています。また、DXプロジェクトでよく発生する「使えないシステム」「予算超過」「スケジュール遅延」といった課題を防ぎ、プロジェクトを円滑に進める支援を行っています。ROUTE06は、事業とITの架け橋となるパートナーとして、貴社の成長をともに実現します。具体的な課題やニーズに応じたご提案も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

参考文献