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Eコマース

【Shopify Tips】Shopifyで不正注文を防ぐ方法

公開日

2024.12.04

【Shopify Tips】Shopifyで不正注文を防ぐ方法のサムネイル

ECサイト運営において、不正注文は収益を圧迫するだけでなく、顧客体験にも影響を及ぼします。Shopifyでは、不正注文を防ぐための標準的なツールと高度なカスタマイズ手段を提供しています。本記事では、初心者でも簡単に実施できる設定から、エンジニア向けのカスタマイズ方法までを解説します。不正注文のリスクを軽減し、信頼性の高い店舗運営を実現しましょう。

不正注文分析機能を活用する

  1. Shopify管理画面にログイン

Shopifyアカウントにログインし、管理画面を開きます。

  1. 「注文」セクションを選択

左側のナビゲーションメニューから「注文」をクリックします。

  1. 特定の注文を選択

不正の兆候がないか確認したい注文を選択し、その詳細画面を開きます。

  1. 「不正解析」セクションを確認

注文詳細画面の下部にある「不正解析」セクションをスクロールして確認します。

  • リスクレベル: 低、中、高といったスコアが表示されます。
  • 具体的な指標例:
    • 請求先住所がのクレジットカードの登録住所と一致しているか
    • カードの有効期限や発行国が一致しているか
    • 過去のチャージバック履歴

Capture

  1. 推奨アクションに従う

不正の可能性がある場合、以下のいずれかを選択:

  • 注文保留: 商品を発送せず、顧客に確認の連絡を取ります。
  • 注文キャンセル: 高リスクと判断した場合、速やかに注文をキャンセルします。
  1. 記録を残す すべてのアクションを記録して、後から確認できるようにします。

詳細はこちらを参照してください:不正注文分析について

Shopify Flowを利用して自動化ルールを構築する

Shopify Flowを使用すると、不正注文を自動的に判定し、対策を講じるワークフローを作成できます。以下は、不正リスクが高いと判断された注文に対し自動的にフラグ付けし、任意の連絡先に通知を送るワークフローの例です。

設定手順

ステップ1: Shopify Flowをインストール

  1. Shopifyアプリストアにアクセスし、「Shopify Flow」を検索します。Shopify Flowアプリストアページ
  2. 「アプリを追加をクリックしてインストールします。

ステップ2: 新しいワークフローを作成

  1. Shopify管理画面の「アプリ」セクションから、Shopify Flowを開きます。
  2. 「ワークフローを作成」または「新しいワークフロー」をクリックします。

ステップ3: トリガーを設定

  1. トリガーの選択: [注文リスクが分析されたとき] を選択します。
  • このトリガーは、注文作成時にShopifyがリスク判定した瞬間にワークフローを開始します。

ステップ4: 条件(Condition)を設定

  1. 「条件を追加」をクリックします。
  2. 条件式を設定します:
  • 条件: 注文リスクが「高い(HIGH)」と一致しない
    • 当該注文のリスクの判定が「高い」かそれ以外の値かを判定する条件式を追加します
    • 設定例:Order risk levelHIGH と一致しない

ステップ5: アクション(Action)を設定

  1. 条件に合致した場合、しない場合のそれぞれのアクションを設定します。
  • 条件に合致する場合:
    • Capture payment で支払いを確定します。
  • 条件に合致しない場合:
    • Add order tags で、注文タグを設定します。(例:「要レビュー」)
    • Send internal email で、店舗運営者に不正注文の可能性を知らせるメール通知を送信します。

ステップ6: ワークフローを保存・有効化

  1. ワークフローの名前を「決済前の高リスク注文検知フロー」などに設定します。
  2. 「保存して有効化」をクリックして、ワークフローを実行可能にします。

Capture

参考:不正注文防止のShopify Flowテンプレート

Shopify Flowにはテンプレートが用意されており、簡単に活用できます。以下のリンクから「リスクワークフロー」のテンプレートを確認してください。
Shopify Flowテンプレート

注意事項

  1. テスト環境で動作確認: 実店舗運用前にテスト注文を使ってワークフローを確認します。
  2. タグ付けの命名規則: 一貫性のあるタグ名を使用し、他のワークフローとの混同を避けます。
  3. 通知の宛先管理: 店舗運営者が確認しやすいメールアドレスを設定します。

参考文献