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Eコマース

【Shopify Winter '25 Edition】Shopify Audiencesに関する最新アップデート内容とその活用・設定方法について

公開日

2024.12.26

【Shopify Winter '25 Edition】Shopify Audiencesに関する最新アップデート内容とその活用・設定方法についてのサムネイル

※本記事で解説している機能はShopify Paymentsを利用している米国またはカナダのマーチャントが対象となる点にご注意ください。

オンライン広告の費用対効果に悩んだことはありませんか?新規顧客を獲得したいのに、既存顧客にも広告が表示されてしまい、無駄なコストがかかっていると感じたことはないでしょうか。Shopifyの最新アップデートであるWinter '25 Editionでは、Shopify Audiencesに新機能が追加され、広告から既存顧客を平均40%以上除外できるようになりました。これにより、広告費の無駄を削減し、新規顧客獲得に集中することが可能となります。

Shopify Audiencesの新機能概要

既存顧客除外機能の強化

今回のアップデートで、Shopify Audiencesには「既存のお客様プラス(Existing Customers Plus)」という新しいオーディエンスタイプが追加されました。この機能により、広告キャンペーンから既存顧客をより効果的に除外することが可能となり、平均で40%以上の既存顧客を広告対象から外すことができます。

広告プラットフォームとの連携

Shopify Audiencesは、Meta(FacebookやInstagram)、Google、Pinterestなど主要な広告プラットフォームと連携しています。これにより、各プラットフォーム上で新しいオーディエンスタイプを活用し、ターゲティング精度を向上させることができます。

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導入効果・メリット

広告費の最適化

既存顧客を広告対象から除外することで、無駄な広告費を削減し、新規顧客獲得に集中することができます。これにより、広告費用対効果(ROAS)の向上が期待できます。また、ターゲティングの精度が向上することで、新規顧客へのリーチが効率化されます。

さらに、特定の顧客層に最適化された広告を配信することで、キャンペーン全体の成功率が上がり、リソースを最大限活用することが可能になります。

新規顧客獲得の効率化

新しいオーディエンスタイプを活用することで、より精度の高いターゲティングが可能となり、新規顧客の獲得効率が向上します。また、リターゲティング広告の効果も高まります。これにより、広告予算の配分をより効果的に行うことができ、結果として費用対効果が向上します。

さらに、新規顧客層の特性に基づいたパーソナライズド広告を展開することで、ブランド認知度を高め、初回購入への誘導が容易になります。

顧客体験の向上

既存顧客に対して不要な広告を表示しないことで、顧客体験を損なうことなく、ブランドイメージの向上にも寄与します。また、不要な広告配信が減ることで、顧客の購買行動がスムーズになり、リピート購入の促進にも繋がります。

さらに、ターゲット層に的確なメッセージを届けることで、顧客満足度の向上を実現し、競合との差別化を図ることが可能です。

Shopify Audiencesの設定方法

前提条件の確認

Shopify Audiencesを利用するには、Shopify Plusの契約が必要です。また、Shopify Paymentsを利用している米国またはカナダのマーチャントが対象となる点に注意してください。

データ共有の有効化

  1. Shopify管理画面で、[設定] > [アプリと販売チャネル] をクリックします。
  2. [Shopify Audiences] を選択し、[アプリを開く] をクリックします。
  3. [データ共有] セクションで、[オンにする] をクリックし、利用規約に同意します。

広告プラットフォームとの接続

  1. 連携させたい広告プラットフォーム(Meta、Google、Pinterestなど)を選択します。
  2. 各広告プラットフォームの認証プロセスを完了し、連携を有効にします。
  3. 設定完了後、Shopify Audiencesで作成された新しいオーディエンスタイプを広告キャンペーンに適用します。

導入事例と実際の効果

ケーススタディ:新規リーチを獲得した入浴製品ブランド

Shopify Audiencesを導入後、最初のキャンペーンでは、売上の 23% が、Shopify Audiences に直接起因する新規顧客によるものでした。また結果として、広告費用対効果 (ROAS) が 4.7 倍、広告表示回数 1,000 回あたりのコスト (CPM) が 51% 低下、コンバージョン率が 200% 上昇、顧客獲得コストが 72% 低下するという、ビジネスの成果につながりました。

その後、最初のキャンペーンで作成したオーディエンスを Facebook 類似オーディエンスを作成するためのソースとして使用し、そこからさらに結果を磨き続け、Meta プラットフォーム全体でリーチを拡大、より効果的な運用に成功しています。

まとめ

Shopify Audiencesの2025年冬のアップデートにより、EC事業者は広告キャンペーンの効率を大幅に向上させることが可能になりました。この新機能を活用すれば、広告費削減と新規顧客獲得の両方で効果を得られるでしょう。導入プロセスは比較的簡単であり、特に広告予算を効率化したい事業者にとって非常に有用です。

Shopify Audiencesの導入を検討することで、次の広告キャンペーンがさらなる成功を収める一助となるでしょう。

参考文献