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Eコマース

ShopifyのB2B機能導入時に押さえておくべき重要ポイントと注意点

公開日

2024.12.09

更新日

2024.12.09

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ShopifyのB2B機能導入時に押さえておくべき重要ポイントと注意点のサムネイル

B2B取引をShopifyで効率化したいと考えたことはありませんか?Shopify Plusプランで提供されるB2B機能を活用すれば、顧客ごとの価格設定や特定条件に応じた柔軟なカタログ運用が可能です。しかし、導入時には注意すべきポイントも少なくありません。本記事では、ShopifyのB2B機能を導入する際に知っておくべき重要なポイントと注意点について解説します。

ShopifyのB2B機能とは

ShopifyのB2B機能は、B2B(企業間取引)向けに特化した販売機能を提供します。この機能により、次のようなニーズに対応可能です。

  • 顧客ごとに異なる価格設定

卸売業者にとって欠かせない機能で、特定の顧客グループに個別価格を適用できます。

  • 複数のロケーション管理

顧客企業が複数の拠点を持つ場合、各拠点ごとにカスタマイズされた価格や条件を設定できます。

  • カタログの柔軟な管理

特定の顧客だけが閲覧できる商品や価格を設定することで、よりパーソナライズされた取引が可能です。

B2B機能を導入するための要件

ShopifyのB2B機能を利用するには、いくつかの前提条件があります。

  1. Shopify Plusプランの利用

B2B機能はShopify Plusプランでのみ利用可能です。月額料金が高額ですが、これにより多くの企業特化型機能が解放されます。

  1. 新しい顧客アカウントの利用

B2B機能を利用するには、専用の顧客アカウントを設定する必要があります。これにより、顧客ごとに個別の条件を適用可能になります。

  1. 事前の準備が必須

価格設定やカタログの設計には、事前に十分な計画を立てる必要があります。不十分な計画は、顧客体験の低下や取引ミスを招く可能性があります。

B2B機能導入時の注意点

ShopifyのB2B機能を導入する際には、以下の重要なポイントと注意点を押さえておく必要があります。

注文フルフィルメントの要件

最大注文数の制限

1回の注文で最大500件のアイテムまで対応可能です。これを超えると注文が失敗する可能性があります。

下書き注文の制限

下書き注文では最大200件のアイテムまで対応可能です。これを超えると不具合が発生する可能性があります。

手動確定の必要性

有効なオーソリ期間がなく、決済条件が「フルフィルメント時」に設定されていないB2B注文や下書き注文は、手動で確定する必要があります。その結果、管理者が手動で注文を確認・確定する作業が発生するため、運用効率が低下する可能性があります。こうした作業をスムーズに行うための内部プロセスやスタッフ教育が重要です。

非対応または互換性のない機能

B2B注文では、以下の機能が利用できないか、互換性がありません。

決済ウォレットの非対応

Apple PayやGoogle Payといった決済ウォレットは、ShopifyのB2B機能では利用できません。これにより、これらの決済手段を好む顧客が不便を感じる可能性があるため、代替の決済オプションを充実させる必要があります。

オンライン購入と店舗受取が非対応

ECサイトで購入した商品を店舗で受け取る「クリック&コレクト」形式は、B2B注文では対応していません。このため、受取方法に関する事前説明や配送オプションの提供が重要になります。

checkout.liquidファイルの編集制限

B2B注文では、checkout.liquidファイルの編集が制限されており、チェックアウト画面のカスタマイズが困難です。その結果、ブランド独自の顧客体験を提供する余地が限られるため、他のカスタマイズ可能な領域を活用する必要があります。

ローカルデリバリーが非対応

B2B注文では、特定地域に絞った配送サービスであるローカルデリバリーが利用できません。これにより、地域密着型の配送ニーズを持つ企業は、代替の配送方法を検討する必要があります。

指定受取場所が非対応

配送時に顧客が特定の受取場所を選択する機能が利用できません。これにより、複数の受取先を持つ企業や顧客にとって柔軟性が欠けるため、事前に運用フローを明確に設定する必要があります。

チップオプションが非対応

注文時にチップを追加できるオプションは、B2B注文では利用できません。このため、チップ文化が根付いている地域では、他の方法で顧客の満足度向上を図る必要があります。

サブスクリプションが非対応

B2B注文では、定期購読(サブスクリプション)のオプションを提供することができません。定期的な注文が必要なビジネスモデルに対応する場合は、外部ツールやアプリを併用する検討が必要です。

一部の外部アプリが非対応

B2B機能では、特定の外部アプリとの互換性がない場合があります。これにより、必要な機能が不足する可能性があるため、利用可能なアプリを事前に確認しておくことが重要です。

ストアクレジットが非対応

顧客に対してストアクレジットを提供する機能は、B2B注文では利用できません。これにより、特典や返品プロセスをクレジット形式で運用したい場合に制約が生じます。

注文にメモを追加する機能が非対応

顧客が注文時に特別な指示やメモを追加する機能は利用できません。このため、特別なリクエストが必要な場合は、顧客に別途連絡を求める運用が必要です。

会社のロケーションの要件

1つのロケーションに対し、最大25個のカタログを割り当てることが可能ですが、これを超える設定はエラーの原因になります。複数ロケーションの企業では、過剰なカタログ設定を防ぐために、適切な商品の割り当てや運用ルールを定めておく必要があります。

その他の機能を有効にするための手続き

B2B注文で以下の追加機能を有効にするには、Shopify Plusサポートに連絡する必要があります。

ディスカウント: 項目のディスカウントに作用するShopifyスクリプト

ギフトカードの購入: ギフトカードによる購入機能

チェックアウト離脱のリカバリー: チェックアウトを途中で離脱した顧客へのリカバリー機能

手動の決済方法: 手動での決済方法の設定

これらの注意点を踏まえ、ShopifyのB2B機能を効果的に導入・運用することが重要です。

カタログと価格設定の複雑性

1つの会社のロケーションにつき、最大25個のカタログを割り当てることが可能です。しかし、カタログ数が多すぎると、運用が複雑化する恐れがあります。必要最小限の設定に留め、運用のシンプルさを維持することを心がけましょう。

まとめ

ShopifyのB2B機能を活用すれば、卸売や企業間取引を効率化し、顧客ごとにカスタマイズされた取引体験を提供できます。ただし、プランの選択、顧客アカウントの設定、注文や機能の制限など、考慮すべきポイントも多く存在します。これらを事前に理解し、適切に対応することで、スムーズなB2Bストア運営を実現できます。

参考文献