ShopifyのECサイトを運営している中で、「SEOを強化したい」という要望を持つ方は多いでしょう。特に、Shopifyのテーマに検索エンジン最適化(SEO)のメタデータを組み込むことで、検索結果におけるストアの可視性を向上させることができます。 そのためには、以下の3つの主要な要素を考慮する必要があります。
- タイトルタグ
- メタディスクリプション
- 正規URL(Canonical URL)
これらのSEOメタデータは、HTMLの<head>
要素内に含める必要があります。
ユースケース
- カスタムテーマの開発:独自のShopifyテーマを開発する際に、SEOメタデータを適切に設定することで、検索エンジンでの表示順位を向上させることができます。
- 既存テーマのSEO強化:既存のテーマにSEOメタデータを追加または修正し、検索エンジンでのパフォーマンスを改善することができます。
- 重複コンテンツの回避:正規URLを設定することで、同一コンテンツが複数のURLで存在する場合のSEOペナルティを防ぐことができます。
利用API・関数
page_title
オブジェクトpage_description
オブジェクトcanonical_url
オブジェクト
解説
ShopifyのテーマにSEOメタデータを追加することで、検索エンジンがページの内容を正確に理解し、適切にインデックスすることが可能になります。
これにより、検索結果での表示順位が向上し、潜在的な顧客からのアクセス増加が期待できます。以下に、各要素の実装方法を詳しく解説します。
タイトルタグ
<title>
タグは、検索エンジンがページのタイトルを読み取るために使用されます。
多くのページでは、管理画面でタイトルを設定でき、Liquidのpage_title
オブジェクトを使用してこのタイトルにアクセスできます。
<title>{{ page_title }}</title>
メタディスクリプション
<meta>
タグを使用して、検索エンジンがページの説明を読み取ることができます。
多くのページでは、管理画面で説明を設定でき、Liquidのpage_description
オブジェクトを使用してこの説明にアクセスできます。
<meta name="description" content="{{ page_description }}">
正規URL(Canonical URL)
正規URLを指定することで、検索エンジンに対して特定のページの正しいURLを示すことができます。
これにより、重複コンテンツの問題を防ぐことができます。Liquidのcanonical_url
オブジェクトを使用して、正規URLを指定します。
<link rel="canonical" href="{{ canonical_url }}">
サンプルコード
<head>
<title>
{{ page_title -}}
{%- if current_tags %} – tagged "{{ current_tags | join: ', ' }}"{% endif -%}
{%- if current_page != 1 %} – Page {{ current_page }}{% endif -%}
{%- unless page_title contains shop.name %} – {{ shop.name }}{% endunless -%}
</title>
{% if page_description %}
<meta name="description" content="{{ page_description | escape }}" />
{% endif %}
<link rel="canonical" href="{{ canonical_url }}" />
</head>
注意事項
- 動的ページの対応:コレクションやブログ記事など、動的に生成されるページでは、適切なメタデータが表示されるように、各テンプレートで
page_title
やpage_description
が正しく設定されていることを確認してください。 - デフォルト値の設定:一部のページでメタデータが設定されていない場合に備えて、デフォルトのタイトルや説明を設定することを検討してください。
- Liquidの使用:Liquidテンプレートエンジンを使用しているため、変数やオブジェクトが正しく呼び出されていることを確認し、エラーを防止してください。